これは、ハカマの帯ではなくて、道着の帯のお話です。
初心者の方は、合気道着の帯の結び方に苦戦する場合があります。
私も入会したばかりのころは、真っ白な道着の上下とノリが効き過ぎたような帯の着付けに、大変悩まされました。
「ぎゅ!」
っと、おとなしくおなかの結び目が落ち着いてくれないからです。
ちなみにこの画像の帯の結び目は、ひどい結び方の例の一つです(^^;;
帯の結び目よりも稽古への姿勢
合気道を8年続けてきた私が最初にお伝えしたいのは、帯の結び目を気にするよりも、稽古へ向ける自分の心を気にしたほうがよい。ということ。
帯が崩れていると、先輩方や、時には師範から
「だらしがないです。」
と、ぴしゃり。言われてしまうことがあります。
うまく結べない、帯がまだ硬いから。
正しい結び方を習っていないから。
そんな言い訳を言う暇はありませんが、私はとても言いたかった。
「だって、帯が硬くてすぐほどけちゃうんです!」
言いたかったけど、できませんでした。
言えない雰囲気でした。
なんで言えない雰囲気だったのか、今になって振り返りますと、道場全体に、真剣にお稽古に出ているかどうかを自問する、そんな場が作られていたからだと感じます。
帯の結び目より、お稽古に真剣な気持ちで出ているかどうかのほうが、大切。
なぜ言い切れるかというと、帯の結び目がゆるんでいたり、あまりにひどい場合は、先輩方が型の合間に、思いっきり
「ぎゅ!」
っと結わってくれるからです。
最初はびっくりしましたが、だんだん慣れてしまいました。
帯が落ち着く期間は5ヶ月くらい
新品で購入した道着の帯はとっても硬い。
そして、その硬い帯をなぜかねじってつけてしまうことも。
それがなおさら崩れる原因になります。
人によっては、帯をやわらかくするために、数日漬物石とともに水に漬けておく。という人もいました。
入会当初まだ子どもが小さかった私には、それができる場所も気力も無かったので、スルー。
週1回から2回のお稽古に出ていて、いつのまにか帯が
「ぎゅ!」
と落ち着く結び目になるようになったのは、入会してから5ヶ月を過ぎたあたりでした。
ちなみに白い道着は毎回お稽古のたびにお洗濯をします。
帯も一緒に洗うとしなやかになりやすいと思います。
休憩時間に先輩に聞いたり、実際に結わってもらったりするなど、積極的に行動することをオススメします。
色帯は洗わない
黒帯の先輩の中に、グレーの帯をしている方がいました。
「灰色帯」
があるのかと思ったら、黒帯をお洗濯しすぎて、グレーになっている。とのこと。
本来色帯はお洗濯しないそうです。
個人的には、汗をたくさん吸い込んでいると思うので、時々洗ってしまっています。
白帯であれば、遠慮なく毎回洗って、少しでもしなやかにさせるとよいと思います。
先輩だらけの道場(まとめ)
帯が上手に結べなくても、正直気にすることはありません。
できないからといって、何も悪くありません。
Youtubeを見て研究をするのもよいですし、道場にはやめに行って、先輩におたずねするのもよいでしょう。
最初の帯の持ち方から、先輩に先導してもらい一緒に着用すると、きれいにできるようになります。
道場には、自分よりも先に入会している人がたくさんいるはずですから、時間をもらえそうな人を探して、積極的に結び方やお手入れ方法など聞いてみましょう。