女性が合気道のお稽古に行くときは、お化粧をしていってもよいのでしょうか?
合気道歴8年の私が初心者だったころは、しっかりとメイクをしてお稽古に足を運んでいました。
先輩女性もきれいに薄化粧をしてくる方が多く、あまり気にすることもありませんでした。
嫌がる男性もいる
はじめての昇級審査を迎えるころに、しばらく道場を休んでいたという男性会員の方がお稽古を再開されました。
その方と私は初対面。
初対面でいきなり
「自分は、合気道に化粧してきて欲しくないです。」
とはっきり言われたことを覚えています。
その方が来るまで、だれからも化粧のことを言われていなかったので、びっくりしてしまいました。
このときに、女性が化粧をして合気道のお稽古に来ることを良く思っていない人がいることがわかりました。
道着や畳につくと落ちない
ファンデーションや口紅は、白い道着を汚すと、とても目立ちます。
そして、落とすことはとても大変です。
ファンデーションを落とすには、洗濯機に入れる前に、つまみ洗いをしておくときれいにおちます。
でも、気がつかないで洗濯機だけで済ませてしまう方もいることでしょう。
私は組んだ相手の方の道着を汚してしまったことに気づいたときは、謝り、口紅などがついてしまった場所を伝えるようにしました。
畳についてしまったときには、休憩時間などにウェットティッシュなどで落とすようにしました。
実際には畳の汚れは落ちないことが多いのですが、表面だけでもぬぐって置けば、二次被害は防ぐことができます。
汗で悲惨なことに
冬でも汗をかく合気道。
お化粧をしていっても、お稽古が終わるころには口紅以外はほとんど落ちてしまっています。
マスカラなどは、ぽろぽろ黒い汚れとして、顔に纏わりついていることもありました。
更衣室の鏡を見てびっくりです。
受身のときに、自分の顔を手で守る
相手の道着を汚してしまうのは、自分が受けを取る時がほとんどでした。
ですので、受身で相手に近づくときは、顔を手で守るようにすると相手の道着に触れることを減らせると思います。
両手で顔を守る必要は無く、片手で十分。
集中できる状態でお稽古にいこう(まとめ)
身だしなみとしてお化粧をするとしても、合気道のお稽古の時にはバッチリメイクはやめましょう。
薄化粧の場合も、ノーカラーのフェイスパウダーを使うなどの気遣いがあるとよいのではないでしょうか。
すっぴんでお稽古に行くことが一番よいと思うのですが、40歳をすぎた女性がすっぴんでいることに抵抗のある人も多いと思います。
私はさんざんいろいろ検証して、今は眉毛だけ描いて、あとはすっぴんでお稽古しています。
眉墨も、お洗濯では落ちにくいので、受身を取るときには気を使いますが、だんだん手で顔を守ることを身体が覚えてきてくれます。
なにより、合気道は目に見えない部分、心の持ち方、心の構えが大切な武道だと私は思っています。
「お化粧が相手につかないようにしなくちゃ!」
「化粧していないから恥ずかしくて相手の顔が見れない」
そんな心配ばかりしていると、お稽古に集中できなくなってしまいます。
合気道が上手になりたくて、上達したくて道場に通っているのですから、どの状態なら自分が集中して師範の教えを受けることができるのかを、見つけていくと良いのではないでしょうか。